工夫次第で融資審査の格付アップは可能 !
金融機関に融資を申し込む際、ご自身がどのように査定されているのかを意識していますか? より良い条件で融資を受けるには信用格付を理解する必要があります。格付は融資希望者に対する「成績表」のようなもの。テストの成績(業績)がそれほど良くないとしても、授業態度(事業性や将来性)などでランクアップが可能です。金融庁の「金融検査マニュアル」は2019年12月に廃止されましたが、その後も金融機関においては事業性評価に基づく融資審査が重要視されています。
つまり、
現在の業績が悪くても自社の強みをアピールすることで融資が受けられる可能性があるということです。ただし、評価の70%を占めるのは一次評価の結果です。まずは
金融機関に評価されるような財務諸表を作成する必要があります。
このセミナーでは信用格付の基本的な仕組みを知り、対策としてどのような財務改善を行うのかを、私が経営する会社の財務諸表を例に分かりやすく説明しています。さらに、決算書の各項目がどのように採点されるのかを理解できるよう、計算式を記載した演習シートでスコアリング体験をしていただきます。格付の基準は金融機関ごとに異なります。しかしながら基本的な考え方と計算方法がわかれば、ご自身で各金融機関の格付対策が可能です。
▼こんな方に向いている教材です▼
- 融資審査の仕組みを知りたい方
- 決算書にどのような工夫をすれば融資が受けられるのか知りたい方
- 保証協会付き融資への理解を深め賃貸経営で活用したい方
- 災害関係保証の使い方を学びたい方
- 個人の属性と切り離して法人の本当の力で融資を受けたい方
- 経営者個人の連帯保証を外して法人として本格的に事業展開したい方
1.スタートアップセミナー
1)三次評価制の概要
2)最重視されるスコアリング一次評価と重視されつつある二次評価
2.金融庁が求めている二次評価と事業性評価
1)事業性評価とは。金融庁が求める金融機関の果たすべき役割
2)定性分析要因(将来返済力、潜在返済力)とは
3)金融庁が地域金融機関に推奨する「金融仲介機能のベンチマーク」
4)財務力だけによらない、技術力/販売力のある企業の評価事例
5)不動産賃貸業における事業性評価の位置づけ
3.小規模法人で重要な三次評価と法人個人一体化
1)実質同一体の考え方
2)経営者と企業を一体として判断する評価事例
3)実質債務超過となる不動産投資でも経営者個人の預金がある場合
4)経営改善努力を評価する事例
5)不動産時価と実態バランス
4.金融機関の企業審査(第1プロセス・格付け審査)
1)スコアリング・シートの項目例・配点例
2)各指標の計算式とスコア計算
3)石渡浩が経営する不動産保有会社の財務諸表スコアリング実例
4)企業格付け推移グラフ
5)スコアリング一次評価が低い場合の二次・三次評価によるランク調整
5.金融機関の審査プロセス
1)格付け審査後の事業審査(第2プロセス)
2)企業審査・事業審査不可の場合のエリア審査(第3プロセス)
6.金融機関の審査プロセス
1)債務償還年数の長さ
2)設備投資等による営業利益の低下
3)これら業種特性を勘案した評価
7.経営者からの借入金の金融機関での取扱い
1)実質同一体とみなしてもらうための方法
2)経営者借入金分の科目分け、貸借対照表の個別注記
3)短期借入金にしていないか?
8. 一次評価で重要な財務指標と財務分析(会計士による解説)
1)自己資本比率
2)「ギアリング比率」
3)自己資本額、売上高
4)債務償還年数の複数定義
5)償却前営業利益
9. 短期的な格付アップ法
1)決算前
- ・仮払金、貸付金の清算
- ・預金から借入金返済
- ・役員借入金を資本金に
2)決算後
10. 中期的・長期的な格付アップ法
1)営業利益を増やすために、売上を増やして経費を下げる
2)不動産売却
11. 演習シートによる解説
1)石渡浩が経営する不動産保有会社のH28年実績
2)具体的な格付けアップ対策とその効果
12. 各金融機関の格付の仕方-銀行へ質問するべき事項-
1)役員借入金の取扱い、どれに該当するか?
2)不動産の取扱い、どれに該当するか?
13. 融資を利用した不動産投資の注意点
1)金融機関が嫌う実質債務超過
2)なぜ石渡は融資を受けることができたのか
14. 今後の不動産投資について
15. 質疑応答