融資を受けるために必要な信用格付の考え方と財務戦略
第1編「中小企業経営者・投資家のための信用格付の知識」では、債券投資判断、資金調達、金融機関や事業会社の信用リスク管理などさまざまな局面に利用されている信用格付け付与の考え方とプロセスを体系的に習得していきます。
格付け会社、銀行、コンサルティング会社などで20年以上にわたる信用リスクの分析に携わってきた講師が、財務諸表分析の見方の初歩から、金融機関による中小企業に対する格付け付与の考え方とプロセスまでを、実例を交えながらわかりやすく解説します。また、実際のデータを用いた実践的なExcelの演習を随所に取り入れることで、信用格付けの本質を実感としてご理解できるように導いていきます。
第2編「小規模でも高額融資に対応できる法人の作り方と、信用格付の上がる決算書の書き方」では、不動産賃貸業の小規模法人を金融機関に事業者と認めさせて融資を引き出す方法と、信用格付けが上がり、また、融資審査に通りやすい、
貸借対照表・損益計算書の作り方と個別注記表の書き方を解説していきます。第1編と第2編を合わせて動画を見ていただくことで、
金融機関が何を基準に法人を格付けし、融資判断をしているのか、そして融資を受けるための経営戦略や財務戦略、そして決算書の作り方などが統括的に理解できる内容となっています。
▼こんな方に向いている教材です▼
- 中小企業に対する金融機関の融資判断評価に関心のある方
- 財務3表(P/L・B/S・キャッシュフロー)の見方が知りたい方
- 投資の基準として企業の財務状況の見方が知りたい人
- 不動産賃貸業の小規模法人でも融資を引き出したい方
- 融資が通りやすい決算書の作り方を理解した方
1.講師紹介
2.本セミナーの背景と狙い、身につく知識とスキルについて
3.財務3表(P/L・B/S・キャッシュフロー)の見方
- 1)貸借対照表の見方
- 2)損益計算(P/L)書の見方
- 3)貸借対照表、損益計算書、キャッシュフローの関係
- 4)経営指標(ROA・ROE)の解釈
- 5)ROEの構造
- 6)ROAの構造
4.財務分析について
- 1)収益性
- 2)効率性
- 【演習】決算書から収益性、効率性、安全性を分析して企業のランク付けをしてみよう(トヨタ自動車の損益決算書より)
5.キャッシュフローと企業経営活動
- 1)キャッシュフローの重要性
- 2)キャッシュフローからみる企業の経営状況
- 3)企業価値の向上につながるキャッシュフロー経営
6.信用分析で利用される財務指標
- ・格付け評価で使われる財務指標例
- ・財務指標の定義
- ・R&I格付別指標(平均値)
7.業種と財務指標の関係
1.株式と債権(融資・社債)の評価の相違点
2.格付けとは
- 1)金融市場におけるリスク緩和の仕組み
- 2)格付け分析のフレームワーク
- 【演習】ケーススタディ 自動車業界R&Iの将来見通し
- 3)産業リスクと財務リスクの関係
3.金融機関の内部格付け手法(中小企業の融資評価)
- 1)銀行の信用リスク管理体制
- 2)中小企業評価の留意点
- 3)内部格付けの特徴
- 4)内部格付けモデル(デフォルト率推計モデル)の概要
- 5)内部格付けの付与の方法
- 【演習】デフォルト率の推定と格付け付与のしかた
- 6)不動産賃貸業への信用リスク管理手法
- 7)信用格付けを使った融資の金利決定の仕組み
- 8)内部格付けのパフォーマンス
- 9)案件格付
1.この講座の趣旨
2.「実質個人の資産管理会社」から普通の小規模法人へ
3.融資審査に通り易い損益計算書の組み方
4.融資審査に通り易い貸借対照表の組み方
5.融資審査に通り易い個別注記表の書き方
6.財務顧問サービスについて
7.質疑応答